発達障害の食事療法-キホンのGFCF食事療法
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それでは、食事療法について説明していきたいと思います。
このGFCF(グルテンフリーカゼインフリー食事療法)は、
アメリカなどでは実践している子供が最も多く、ADHDなどの発達障害の食事療法としてはとてもポピュラーなものです。
実施者の65パーセントに何らかの効果が認められたという結果もでており、最初に実施する食事療法としてはいいのではないでしょうか。
■GFCF食事療法とは
- グルテンとは、小麦・ライ麦・大麦などの穀物に含まれるタンパク質です。
- カゼインとは牛乳と、牛乳を原料とした乳製品に含まれるタンパク質です。
これらの2つのタンパク質を完全 に除去するのがGFCF(グルテンフリーカゼインフリー)食事療法です。
GFCF食事療法によって改善される可能性の高い子供の行動特徴には、
- 乳製品やパンを異様に欲しがる
- 乳製品やパンをとった後の様子が変(妙にハイテンションになったりする・ぼんやりしている)
- 乳製品やパンをとると下痢・便秘などを起こす
などがあります。
これらの子供にはGFCF食事療法は非常に効果的です。
また、透明な粘液の嘔吐・成長痛のような足の痛みはカゼインへの過敏性の症状です。
痛みに鈍感であったり、自傷行為などの症状もグルテン・カゼインとの関係性が深いと言われています。
■GFCF食事療法の手順
- 1.まず、カゼインを含む食品を1~2週間除去する。
- 2.さらに、グルテンを含む食品を3~6週間除去する。
- 3.これを半年間続ける。
GFCFでは、カゼインとグルテンを除去し、その代替となるものでメニューを組み立てるのが基本的な方法です。 GFCFを忠実に行えば、カゼインは3週間、グルテンは3~6週間ほどで完全に体内から排出されます。
しかし、開始しても無意識のうちに原則に違反してしまうことも多く、半年ほど実行した後に効果を確認してみるのがいいでしょう。
無意識のうちに摂ってしまいがちな食材としては、
- しょうゆ
- ソース
などがあります。
以下、グルテン・カゼインの含まれている食品と、それらの代替となる食品郡です。
食べてはいけない食品 | 代わりになる食品 | |
---|---|---|
グルテンを含む食品 |
以上の食品で作られた食材(パン、パン粉、シリアル、マカロニ、パスタ、ビスケット、クラッカなど) |
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カゼインを含む食品 |
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ちなみに、代替食品は牛乳や小麦への食物アレルギーを持つ人向けのショップがインターネットにたくさんあります。
これらのショップを利用すると、メニューを考えるのが更に楽になるでしょう。