GFCF食事療法のヒント
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■GFCF食事療法を実行する際の注意点
グルテンとカゼインは多くの食品に含まれているので、すべてを排除するのはお母さんにとっても、子供にとってもとても大変な作業となるでしょう。
しかし、GFCF食事療法は厳密に実行しないと効果がでません。
また、食物アレルギーを持つ人向けの食品のすべてが発達障害の子供にも良い食品であるとは限りません。
たとえば、小麦や牛乳が除去されたクッキーやクラッカー、チョコやケーキなども、砂糖が大量に含まれていれば、
カンジダ菌を増殖させる恐れがあります。
グルテンを取り除く初期の段階で、これらの食品をつかって子供に慣れさせるのはとても有効な手段ですが、慣れてきたら減らすようにしましょう。
そして何よりも心配な点が、
乳製品と小麦を食事から除去すると、多くの栄養素が失われてしまうことです。
乳製品(特に生のもの)は、カルシウムの主な供給源ですし、子供の発育にも非常に重要なものです。
GFCF食事療法を行っている間は、有効な栄養素が所得できないので、栄養素が豊富な他の食品を今まで以上に意識して食べたり、サプリメントで栄養素を補給するようにしましょう。
⇒ADHDの子供に有効なサプリメントと栄養素
(ただしサプリメントは食事の代わりにはなりません)
■GFCF食事療法でどう変わるの?
それでは、食事療法について説明していきたいと思います。
このGFCF(グルテンフリーカゼインフリー食事療法)は、
アメリカなどでは実践している子供が最も多く、ADHDなどの発達障害の食事療法としてはとてもポピュラーなものです。
実施者の65パーセントに何らかの効果が認められたという結果もでており、最初に実施する食事療法としてはいいのではないでしょうか。
■GFCF食事療法とは
アメリカの発達障害研究所の調査によると、GFCFは実行者の65パーセントに効果があるとの結果が出ました。
では、どのような症状の改善が見られたのでしょうか?
・消化に関する問題
カゼインが除去されると便秘が改善しますし、 グルテンが除去されるとガスでおなかが張る症状や腹痛が改善します。 また、グルテンやカゼインによる中毒のような症状がなくなると、 食べられる食品の種類が増えることも、この食事療法の大きな効果の一つです。 中には生まれて初めて肉や野菜を食べた子もいたそうです。
・認知力、問題行動の改善
消化に関する問題が改善され、徐々に体調が良くなり、
グルテンとカゼインの中毒症状がなくなると、脳が正常に機能するようになります。
すると認知能力が向上し、ADHDなどの発達障害の子供に見られる問題行動が改善することが多々あります。
発達障害の子供は言葉の発達が遅れることが多いのですが、言語面で著しい改善を見せる場合もあります。