ADHDの子供に薬を飲ませるべき?(ストラテラ・コンサータ)
子供がADHDと診断された場合、 子供にストラテラやコンサータなどの薬を飲ませるべきなのでしょうか?
また、周囲から反対された場合にはどのような対応をすれば良いのでしょうか?
ストラテラ・コンサータってどんな薬?
ストラテラとは、アトモキセチン塩酸塩カプセルという成分の入った薬です。 コンサータとは、メチルフェニデート塩酸塩徐放錠という成分の入ったお薬です。
ストラテラ・コンサータについて注意欠陥・多動性障害(AD・HD)は、学齢期の子供に多くみられる精神的な発達障害の一つです。
集中力や注意力が欠如し、また多動性・衝動性が顕著にあらわれ、学校での集団生活や学業に支障となります。
年とともによくなりますが、半数くらいは成人期にもなお持続します。
このお薬は、そのような注意欠陥・多動性障害に有効です。
詳しい作用機序はよく分かっていませんが、脳の神経で働いている神経伝達物質のノルアドレナリンの増加が、集中力や注意力を高めるなど諸症状の改善に関係していると考えられています。
ADHDの場合、薬を飲むことで症状が非常に改善されます。
ストラテラ・コンサータはADHDの症状を改善するためのサプリメントで、治療をするための薬ではないことを知っておきましょう。
飲んで症状が改善することはありますが、まったくなくなる、完治するものではありません。
ストラテラ・コンサータは飲んだほうが良いのか?
ストラテラ・コンサータはお医者さんが処方する医薬品です。 処方されたということは飲んだほうが良いのです。
しかし、ストラテラ・コンサータには副作用があります。
⇒ADHDの薬ストラテラ・コンサータの副作用について
このような副作用から、家族や本人が飲むのを反対することがあるかもしれません。
しかし、共に過ごした時間、触れ合った時間、生活をした時間、一番わかっているのは親御さんです。
もし、父親やご両親などが「ADHDは性格だ!」と言っても、家族だけでなく、本人も将来辛い思いをします。
ADHDの本質は、生まれつき持ち合わせた実行機能と報酬系の機能不全です。
この機能不全は多くは遺伝的要因に由来し、ドーパミン、ノルアドレナリンの働きが不十分であるとされています。
多動性は11歳、衝動性は13歳頃に落ち着くことが多いとされています。
薬物療法はADHD症状の改善を助けてくれるので、飲むことをおすすめします。