発達障害は心理的な障害ではなく神経の障害
現在では、発達障害は「精神疾患」と定義されています。
診断の確定には、アメリカ精神医学会が作成した「精神疾患の分類と診断の手引(DSM-Ⅳ)」が用いられています。
精神疾患と言うと、まるで発達障害が心理的な障害であるかのような印象を受けますが、実際はそうではありません。
結論から言うと、発達障害は神経の障害です。そして、
代謝とは簡単に言うと、ある物質を別の物質へと作り変えるプロセスのことです。
私達は食べ物など体外から摂取下物を体が利用出来る物質へと作り替えて、体や脳の機能を維持しています。
発達障害のある子供はそのプロセスが正常に機能していない部分があり、 その結果として神経や神経伝達物質の働きに支障がでていると考えられます。
診断する際の基準となっている、外から見てわかる症状や心理的な問題(社会性の問題や問題行動など)は、神経や神経伝達物質の機能低下から現れたものにすぎません。
発達障害の子供は生化学経路、消化、免疫システムに欠陥があるため、次に挙げるような体の不調や病気がよく併発します。 発達障害の子供の多くに、共通して同じ身体症状が現れていることに、私達はもっと注目すべきなのです。
- 睡眠障害
- 疲れやすい、同じ姿勢を保つことが難しい
- 夜尿症
- チック
- 頭痛
- 筋肉痛
- 吐き気
- じんましん、ぜんそく、アトピーなどのアレルギー疾患
- 中耳炎などの耳の感染症
- 便秘、下痢などの腸の問題
自閉症の子供に見られるかんしゃく、ADHDの子供に見られる他動性や不注意、そして上記のような身体症状。 そもそも発達障害がある子供はどうしてこのような症状を呈するようになるのでしょうか。
その根本にある原因は残念ながら未だにわかっていません。 ただし、最近の文献を読むと、その大半が「発達障害は遺伝か環境が原因となり発症する。」と推測しています。
生まれつき、つまり遺伝的にそのように定まっていたか、 生後の環境内に存在する有害物質からの「攻撃」を受けたか、そのどちらかが引き金となって発症するということです。
しかし、これとは異なるもう一つの説があります。
それは
「特定の遺伝的な要素を持つ人が環境毒性の被害を受けた結果、発症する。」というものです。
僕は個人的にはこの説を支持しています。
遺伝子は確かに発達障害発症の一端を担ってはいます。
しかし、主要な引き金となるのは環境毒性でしょう。
これはつまり、外的要因、予防接種や農薬などの環境毒性によって、子供が変化したという事です。
アメリカのリンガム博士らの2003年の調査では、この退行型の自閉症児のご両親の42%が発症のきっかけとなった具体的な出来事を指摘しています。
では早期に発症した自閉症は、100%遺伝的な原因だ。と言い切れるのでしょうか? 僕は退行型ではない早期に発症した自閉症などの発達障害も、環境による被害が原因で発症したのではないかと考えています。
というのも、もし被害をうけたのが妊娠中だったら?その出来事による影響を前と後で比較することなどできません。 このような場合、当然生後の発育に影響が現れますが、胎児の時に環境からの被害を受けた結果だと誰が想像できるでしょうか。
「先天的、つまり遺伝的な要因で発達に遅れや偏りがでたのだ。」医師もご両親もそう判断してしまうでしょう。
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