ADHD・発達障害の子供が学校でつまづく10の事と、その解決方法
ここでは、ADHD・発達障害の子供が学校でつまづきがちな10の事と、 その解決方法について書いていきたいと思います。
ADHD・発達障害の子供は「あれ、なんだかおかしいな…」
と思っていてもそのことを親や、学校の先生に伝える事ができません。
なぜなら本人にはそれが毎日の事だからです。
ほかの人が普通に暮らしているのに、自分だけそのような事を言い出しにくい、
という心の問題もあるかもしれません。
小学校低学年であれば、語彙が少ないなどの言葉の問題もあります。
親御さんが子供の事をよく見てあげる事が大切です。
そして、学校の先生にもその状況を伝え、
どうすればすごしやすくなるのかを一緒に話し合う事が重要です。
ここでは、ADHDの子供が学校でつまづきがちな事と、その具体的な解決方法を書きました。 そしてもし、子供が困っているようだったら、解決策を教えてあげてください。
①周りが平気そうな音でも、とてもうるさく感じてしまう。
例えば…女の子の高い声、何かがこすれる音、エアコンの音や、運動会のピストル
聴覚過敏と言われても、よくわかりませんよね。
これは、聴覚過敏の方が実際に自分の感じる世界を動画にしたものです。
どうでしょうか?何気ない風景でも、ADHDの子供にとっては恐ろしい、という事もあります。
<解決方法>
- 休み時間は図書室など静かな場所ですごす。
- どんな音が苦手なのか、周りに伝える。
②急に触られるとビックリしたり痛かったり、気持ち悪くなったりしてしまう
例えば…シャワーが痛い、寝癖が痛い、病院の診察が苦手、散髪が苦手
上で書いたように、ADHDの子供は過敏性を持っていることがあります。
急に触られると、ビックリしたり、気分が悪くなったりすることがあります。
それが日常生活では、シャワーが痛かったり、散髪が苦手だったりという事になります。
<解決方法>
- 触られたりすることが苦手な事を伝える。
- まず、名前を呼んでくれるようにお願いする。
③夢中になると途中でやめることが難しい
例えば…
みんなとはしゃいでいたのに、いつの間にか周りが静かになっていて自分だけが叱られてしまう。
授業が終わりになっても、自分が終わっていないと続けてしまう。
時間を決めていてもゲームなどがなかなかやめられない。
ADHDの子供は、自分の好きなことや面白いことに夢中になっていると、 時間を忘れてしまったり、周りの音が聞こえなくなったりしてしまいます。
そのため、途中でやめる。ということが難しいのです。
<解決方法>
- 「やめて」などという人の声ではやめにくいので、お家では笛やタイマーなどで合図をする。
- やめるのではなく、他のものに変えられないか試してみる。
④誰に話しているのかわからないことや、話を聞いても自分がどうしたらいいのかわからないことがある
例えば…
先生の話を聞いても、自分がどうすればいいのかわからない。
友達が自分に話しかけているのかわからない時がある。
ADHDの子供は、注意力が別のことに行っている事があり、その時に話しかけられてもわからない事があります。
まず、名前を呼んであげると良いです。
<解決方法>
- 自分についての話の時は、名前を言ってもらう。
- みんなやグループの中に入っているときは、自分はどうしたらいいのか言ってもらう。
- わからない時は、聞く習慣をつける。
⑤言葉だけで説明されると意味がわからなくなってしまうことがある。
例えば…聞くよりも見たほうがわかる。
一度に2個以上の事を言われるとわかりにくい。
*ワーキングメモリー:現時点で行っていることや思考していることの短期的な記憶です。すぐ使えるように一時的に保持している情報で、例えば「お母さんは5 時からご飯を作る」「頼まれたおつかいはニンジン」というワーキングメモリーから、「もう4 時半なので急がなければ」という判断ができます。私たちはこのワーキングメモリーの働きによって、自分が置かれた状況を把握し、判断することができます。しかしADHD の場合、このワーキングメモリーが十分に働いていないために、現時点での自分の状況を客観的に分析できず、その場に適した行動につなげることができないと考えられています。
出典:adhd.co.jp
<解決方法>
- 紙に書いてもらったり、ものを見せてもらったりする。
- 一度に一つのことを言ってもらうようにする。
どうでしょうか?
ADHDの子供の学校生活が楽しく、良いものになるといいなと思って書いてみました。
少し長くなってしまったので、残りの5個は次の記事にしたいと思います。 もしこの記事が良いと思ったら、ページ上部のいいね!または共有ボタンを押して頂けると嬉しいです。 では、次の記事で!